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「我慢ならない女」 桂望実

我慢ならない女

内容(「BOOK」データベースより)
「誰からも称賛されなくても、貧乏で終わっても、他人から見たら可哀相な一生であったとしても。業のままに生きたなら、それは素晴らしい人生なんだよ」不器用に生きる女の人生の浮き沈みを描く、桂望実の最新作!


小説家を目指していた明子と、作家としてデビューしたもののその後苦しんでいる叔母のひろ江。
言葉どおり命がけで作品を作り出す叔母の姿を見て以来、彼女を支えていく明子の二人三脚の物語です。

このタイトル。
どんな嫌な女が出てくるのかと思いましたが、想像と違った展開で、どんどん引き込まれました。

確かに口の悪い、癖のある叔母。
だけど、彼女の描く作品に絶対的自信をもつ明子。
彼女の作品を世に送り出そうと一生懸命、献身的につくします。

そしてついにそのときが訪れます。
しかし、それは叔母にとって本当に良かったのか。

浮き沈みの激しい世界で生きるひろ江の、命がけの毎日が沁みます。
私が日々楽しんでるたくさんの本は、こんなに苦労や苦悩の末に生まれていることを改めて思うと感謝しかないですね。
図書館ばっかりで申し訳なくなっちゃいます。

面白い=売れるではないのは、分かる気がします。
こんなに面白いのに何で話題にならないんだろうってのは結構ある気がします。
個人的には得した気分になって嬉しいんですけどね^^

売れない作家が売れるまでを描いたサクセスストーリーとは違って、とてもリアルな感じでした。
でもそこには敗北感はなく、清々しいくらいに新しい未来が広がっていました◎


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| 桂望実 | 2015-08-05 | comments:0 | TOP↑

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「平等ゲーム」 桂望実

平等ゲーム

内容(「BOOK」データベースより)
瀬戸内海に浮かぶ「鷹の島」。そこでは…島民1600人が、全員平等。現代社会の歪みを是正するために生まれた、究極の楽園。人々は、嫉妬や私欲にかられることなく、何不自由ない豊かな生活を約束されている。まさに、天国。の、はずだった―。


瀬戸内海にある「鷹の島」
そこは、島民みんなが平等の島。
職業も4年に一度抽選できまり、年収も同じ、島内のことはすべて島民投票で決まる。
貧富の差もない、みんなが平等のユートピア。

そんな島で生まれ育った耕太郎。
耕太郎は、島に移住を希望している本土の人を勧誘する仕事をしている。

彼は平等である鷹の島が素晴らしいと思っているけれど
何故か本土の人がみんな移住したいと思ってるわけではないことを、この仕事をして初めて知る。

ある人は、みんな平等よりも自分が人よりも秀たい願う。
ある人は、今の仕事に生きがいを感じていると言う。
ある人は、口惜しい気持ちがあるから頑張れると言う。

鷹の島で育った耕太郎には、そのどれもが理解できなかった。
島以外の人と出会うことで耕太郎は変わっていくのだろうか。


結構考えてしまうお話しでした。
平等ってなんだろう。
不平等より、平等がいいに決まってる。
だけど、平等がいつでも正しいのかというと、答えはNOなのだろう。

人には出来不出来があって、個性があって、役割があって、夢もあって。
そういう自分らしさは、平等の世界では無意味になって。

平等ってなんだろうね。うん。深い。。


| 桂望実 | 2013-04-01 | comments:2 | TOP↑

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「頼むから、ほっといてくれ」 桂望実

頼むから、ほっといてくれ

内容(「BOOK」データベースより)
トランポリンでオリンピックを目指す五人がいた。天才肌の遼、愚直な順也、おっちょこちょいな慎司、目立ちたがり屋の洋充、怖いもの知らずの卓志。少年の頃から切磋琢磨してきた彼らに、安易な仲間意識などなかった。「オリンピック出場枠」という現実が、それぞれの青春を息苦しいものに変えていく。夢舞台に立てるのは、二人だけ。選ばれるのは誰なのか?選ばれなかった者は敗残者なのか?オリンピックは、すべてを賭けるに値する舞台だったのか?懸命に今を生きる者だけに許された至福、喪失、そして再生を、祈りにも似た筆致で描いた傑作長編小説。


これもタイトルに惹かれて手に取りました。

トランポリンでオリンピックを目指す5人の少年たち。
それぞれの教室に所属し、大会や合宿のときだけ顔を合わせる彼ら。

少年から大人になっていくまでの彼ら、そして彼らを支える関係者の視点で書かれたオリンピックへの思い。
どんどん視点が変わって、どんどん時も流れて、読んでて面白い展開でした。

顔見知りの彼らだけれど、友だちではない。ライバル。
大会では失敗してくれと願ったりもしたり。
だってオリンピックに出場できるのは2人だけだから。
出場出来る子、出来ない子、引退する子。

楽しくて始めたトランポリンも、オリンピックとなると自分のためではなくなって。
プレッシャーに押しつぶされそうになって。
この夢の舞台を目指して頑張ってきたのに、終わったときは達成感より安堵感のほうが大きかったり。
メダル1個で、オリンピック選手でも雲泥の差だったり。

いろんな現実を見せてくれたオリンピック。
だけど、若い彼らの人生はまだまだ続いていくわけで。
むしろ、ここからまた新しい人生が始まっていく。

なんか、一生懸命生きてる彼らを応援したくなりました。


装丁の“もっと頑張れ”で埋め尽くされた言葉のうえにあるこのタイトル“頼むから、ほっといてくれ”
彼らの本音が見えた気がします。




| 桂望実 | 2013-01-29 | comments:0 | TOP↑

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「恋愛検定」 桂望実

恋愛検定

内容(「BOOK」データベースより)
コミュニケーション力、セルフプレゼンテーション力、洞察力、客観性…小説を読みながら、あなたのスキルを確認。


恋愛の神様に選ばれた人が受けることができる「恋愛検定」
4級~1級、さらにはマイスターまであるんだけど。
その恋愛検定を受けることになった6人のお話し。

検定の基準は、カップルになればいいってわけじゃなくて、いかに恋愛に対して向き合ったかですかね。
自分と相手と。

いろんな男女がでてきますが、いるいる。あるある。って感じです。
理想だけ高い人とか、相手の気持ちが100%だと分からないと行動できない人とか、幸せになるのが怖い人とか。
2級を受験した女の子のお話しが、好きです。
がんばれーって応援したくなりました。

毎回登場する恋愛の神様がいるんですが、いい味だしてます。
BSでドラマになったらしんだけど、神様はほっしゃん。だったらしいです。
見たかったなー◎


| 桂望実 | 2012-12-22 | comments:2 | TOP↑

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「嫌な女」 桂望実

嫌な女

内容(「BOOK」データベースより)
トラブルを重ねる夏子、その始末をする徹子。特別になりたい女と平凡を望む女。それでも―私は、彼女を嫌いになれなかった。“鉄の女”と“性悪女”を描く、桂望実二年ぶりの長編。


トラブルを重ねる夏子。
その始末を依頼される弁護士、徹子。

同い年の2人は、遠い親戚にあたる。
初めて夏子から依頼を受けたのは、徹子が弁護士になってすぐの時だった。
婚約を解消した彼から、慰謝料を請求されて困るという依頼だった。
いろんな人から話しを聞くうちに、徹子にはどう考えても夏子が結婚詐欺をしていたとしか思えない。

それから何年かに1度の割合で、困ったときだけ連絡してくる夏子。
29歳の時は、行き着けの美容師から借りてもないお金を返せと言われる。
36歳の時は、夏子に遺産相続をするという老人の息子から訴えられそうだと。
40歳のとき、47歳のとき、56歳のとき、60代、70代・・・

夏子のトラブルは、続いた。
そのたび、収めてきた徹子。

気持ちいいくらい、嫌な女です。夏子。
自業自得なトラブルを被害者として徹子に相談しうまく収めてもらってきた。
だけれど、徹子と同様、そのままでいて欲しいと思ってしまいます。
夏子は何歳になっても、そうでなくっちゃと。

そして、徹子の人生もまたよかったです。
孤独なことは悪いことじゃない。
いろんなことを受け入れることは悪いことじゃない。
20代からリタイアするまでの徹子、そして同じ事務所だったみゆきさん
彼女たちのように年齢を重ねていけることは、ステキです。

タイトルに反して、とても温かい気持ちになったりして、面白かったです◎

人生の楽しかったことランキング。
わたしの場合、何がランクインするだろう。


| 桂望実 | 2012-08-20 | comments:0 | TOP↑

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