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「魔球」 東野圭吾

魔球

内容(「BOOK」データベースより)
9回裏二死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた。すべてはこの一球に込められていた…。捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。


夏になると読みたくなります。
高校球児を主人公にしたミステリーです。

プロを目指す須田武志。
バッテリーを組む捕手、北岡明が、春の選抜の大会後に、愛犬と共に殺される。

同じ頃、東西電機の社内に、爆弾が仕掛けられるという事件が起きる。

全く関係のない2つの事件が意外な形で結びついていく。


武志は、プロ志向が強く、金銭にも拘るちょっと高校生らしくない人物。
でもそれは、武志の生い立ち関係してくる。
女手ひとつで育ててくれた母親に対する感謝。
そして、弟勇樹への信頼。

春の選抜大会の最後に投げた武志の「魔球」に込められた想い。
その謎を解いていく展開は面白いです。

でも「兄貴はいつも一人だった」と言う勇樹の言葉は切ないです。
武志が家族を守るためにしたことは、果たして正しかったのか・・・


高校球児の話しだけど、爽やかさは全くなく、重たいミステリーです。
でも
ミステリーとしては、とても面白いし
家族の絆、約束など、深いお話しです。


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| 東野圭吾 | 2011-07-25 | comments:0 | TOP↑

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